2010/11/10

科学ジャーナリズム

今日はタイトルにあるようなお話でした。


twitterにも多少書き込んでいたので、
雰囲気はわかったかもしれませんが、
某養成プログラムを、つい2、3年前まで支えていた、
とあるジャーナリストで、かつ大学教授の方のお話を聞いていました。



おおまかには、
「科学コミュニケーターであるなら、メディアを使え」
そんな話でした。
いや、話的にはちょっと違うけど、本質はそこ。

話の中には、「科学的でない報道」の例がいくつかできてきたのですが、
マスメディアを離れて久しい僕には、
「そんなことあったのか!!」という驚きの方が強かったです。


いや、
だめですね。
ニュースはちゃんとチェックしておかないと。


で、
信頼できるマスメディアが言うことであれば、
信頼してしまう、というところを改め、
「科学的」な視点から見ればおかしな記事がたまにある、と。

ダイレクトに一般市民に影響があると考えられるのは、
医療関係の報道ですね。
信じ方によっては、治療などに対して間違った理解をさせかねない。

そこを、専門的な知識が少ない一般市民に代わり、
科学コミュニケーターが気づくことで、
だまされない、正しい情報の理解ができるということです。


===
今日の授業とは関係ないのですが、
大学院で科学教育の授業を取っています。

明日も授業があるのですが、
毎回話題になるのは「科学教育の必要性」

・なぜ科学教育が必要なのか?
・「科学技術立国」としての施策か?
・そもそも科学の知識はなくてもいいのではないか?

そんな問いかけがいつもたくさん出てきます。
===


今日の授業を聴いて少し変わりました。
「科学的」思考は必要であると。

よく、「理科を学ぶことによって『論理的』思考が身に付く」と言いますが、
それはちょっと違うんじゃないかと思います。

科学的≠論理的
(うしろに「センス」ってつけた方がわかりやすいかな)

科学的思考ができることにより、
間違ったマスメディアの報道や、各機関のリリースの嘘を見破り、
また、間違った理解をしないことができるようになるのではないでしょうか。


よし、
明日の授業でみんなに話そう。

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