2015/01/15

地方創世、大学ができること(その4)

前回は、COCを実施している文科省のページを紹介しましたが、
今回はその中から1つ大学を選んで調べてみようと思います。
平成26年度「地(知)の拠点整備事業」選定状況  (PDF:130KB) 



僕は岡山県倉敷市の出身ですので、次の大学を選んでみました。
「くらしき若衆」と育ちあうサスティナブル・コミュニティ倉敷(仮称)
こちらは、くらしき作陽大学と倉敷芸術科学大学の共同申請という
特殊な形態です。


HP上での広報は部分的?と思いきや
くらしき作陽大学からは次の情報が発信されていました。
平成26年度「地(知)の拠点整備事業」採択について|大学からのお知らせ|新着情報|くらしき作陽大学 作陽音楽短期大学
2014 年度「地(知)の拠点整備事業」キックオフ・ミーティング「倉敷で育てる 倉敷を育てる」開催のご案内 

どちらも概要のみが示されており、具体的な内容まではわかりませんでした。
これはまさか、、と不安な気持ちになりつつ、倉敷芸術科学大学の発信を調べます。

「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業) | 倉敷芸術科学大学
ちゃんとページが設定されていました!

「地域の課題」には、課題への対策として、
次のものが上げられています。
本事業では、この8つのまちづくりの理念の中で、連携した2大学のシーズを活かすことができ、かつ未来志向の重要な課題として、①「安全・安心」②「豊か」、③「はぐくみ」、④「躍動」の4つの理念に含まれる地域課題を選択して取り組んでいくとともに、倉敷市が21世紀に持続発展可能な「サスティナブル・コミュニティ」を目指すためには、若者が働く場所があり、将来に見通しを持って、地域の活動を担う地域人材の育成が求められています。
つまるところ、「働く場所があって」「そこで地域に貢献する人材を育てる」
というのが、この事業のゴールに設定しているところのようです。


若者の定住を目指す
また、優秀な若者の定住化を促進する必要性があるため、この事業を通し2大学が共同し倉敷市の未来の架け橋になることを目指します。
「優秀な若者の定住化」かあ。。。
具体的にどんなことに取り組むかはわからないですが、
「優秀な若者」が定住するのは、どんなところか、考えてると面白いですね。

最近だと、岡山市の奉還町商店街で2つほど若者の動きがあります。
とりいくぐる
KAMP

奉還町商店街は、表町商店街に大型店舗が集積したころに、
人通りが少なくなり、空き店舗も出始めたところですが、
近年はウェストサイドミキサーなど、若手の店主の方を中心に
活発な取り組みがされているところでした。

そして、本当に個々数年、僕も知らない間に人が集まる場所が相次いで作られていました。

これは岡山駅近くという立地の良さもありますが、
「空き物件」という自由な資産があったことが大きな要因かなと思います。

先に、「優秀な若者の定住」とありましたが、
「仕事がありますよ!子どもが育てやすいですよ!」よりは、
「自由にトライアルできる場所がありますよ!」の方が、
魅力があるように感じます。


実際の活動は・・・?
このような地域課題を明確にして進んでいる事業ですが、
実際に行ったことはこちらで報告されています。
が、シンポジウムなどの公に実施されたものがほとんどです。
(キックオフミーティングを大原美術館でやっているのがすごいですね)

実施するとなると、シンポジウムのような短期間で実施しやすいものから
始めて行くのは、とても良くわかるのですが、
息の長い「人材育成」について、どのような内容が計画されているかが知りたいところです。

こちらにあるような「系統的地域貢献科目」としてどのようなものが設置されるのか、
教育機関の大学としては、非常に気になるところです。

去年の8月頃に採択が決まった事業なのでこれからだと思いますが、
同じ地域に課題を見出しており、お互いの役割を補い合えるからこそできる
2大学の連携です。今後の拡がりに期待です。

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