2011/04/16

情報リテラシー(facebookおよびtwitter初心者への警鐘)

今日はいつもに増してまじめな投稿。最近僕の周りでもfacebookやtwitterを始める人が多いので、主にその人たちへの警鐘です。



まず始めに、「インターネットへのアクセス手段を持った時点で、それは『リスク』であること」を認識してほしいことです。すべての行動には、いや何もしていなくても人は何らかのリスクを背負って生きていますが、インターネットにアクセスできる時点でそれは大きなリスクです。

同じように、facebookやtwitterのアカウントを作った時点でそれはリスクです。なぜならインターネット上に自分の意見を公開する手段を得ることであるからです。mixiが広まった時代にも同じことが言えましたが、facebookやtwitterに関しては(場合によっては)全世界に発言が公開される可能性もあるため、より慎重になる必要があります。


これまでmixiに代表されるような日本のSNSはclosedな形態が主流でした。これに慣れきったユーザーが同じ感覚でopenなSNS(facebookやtwitter)の利用を始めると非常に危険です。はじめは見知っている友達などをフォローしたり、友達に登録したりするので、この状態では一見友達だけに情報を提供しているように見えます。ですが、もちろんその発言はインターネットを利用できるあらゆる人に対して公開されています。

SNSには特定の人に対してのみ公開する設定も用意されています。facebookはかなり細かい設定が可能です。しかし注意してほしいのは、あくまでfacebookというアプリケーションの中での設定であって、インターネット上に自分に関する情報を公開している点では何も変わりありません。どういうことかということ、ハッキングなどで個人情報が流出する可能性があるということです。

さらに、twitterに関しては(最近はどうかわかりませんが)かなりいい加減なシステムです。細かいシステムはわかりません。しかし、フォローしていたつもりがいつの間にか外れていたり、tweetを非公開設定にしたにもかかわらずいつの間にか公開される設定になっていたりします。これは実際にあった現象です。


このように、「非公開設定だから何を投稿しても大丈夫!」と思って利用していると痛い目を見るリスクがあります。また、プロフィールには最低限の個人情報しか載せていなくても、友達関係から個人を特定することは容易です。実際にみなさんは、フォローするかどうか友達申請するかどうか考えるとき、その人がどんな人とつながっているかを見ると思います。


「そんなことを言うなら、インターネットを介して情報のやり取りを行う電子メールや、電話回線を介する一般電話およびIP電話で重要なやり取りができないじゃないか!」とおっしゃる方もいらっしゃると思います。全くその通りで、直接口頭でやり取りするコミュニケーション以外はすべて誰かに介入される可能性があります。高度なコミュニケーションになるほどそのリスクが高まるのです。僕も何度もそのリスクを経験してきました。

ですが、電子メールなどはパスワードなどで厳重に管理されていますし、お金を払ってアカウントを所有している場合はさらに安全性が担保されているはずです。電話回線にも同じことが言えます。


ここで言いたいのは、「どのようなリスクがあるかきちんと認知した上で利用すること」です。もちろん、初心者がこのリスクに自ら気づくのは非常に困難で、僕のようにある程度利用していてもリスクを考えていないことも多々あります。大切なのはお互いにそのリスクを背負い合い、抜け落ちたところを補い合うところではないでしょうか。それが同時にSNSの利点でもあると思います。

みなさんはどうお考えでしょうか?

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