2011/02/22

最近のFacebookに対する見解-メディアで騒がれているのは間違っている??

中東地域、北アフリカでデモが勃発していますね。

チュニジアがその発端と言われていますが、どのメディアでも「Facebook」「Twitter」がデモの重要な要素として取り上げられています。僕は最近日経新聞をよく読んでいるのですが、毎日デモの記事は載っている上に、必ずFacebookかTwitterの文字を目にします。



先日のNHKスペシャルでも、「Facebookによって政権が崩壊した」ような報道がされていました。この表記に関しては僕は違和感を覚えます。正しく記述するなら、「Facebookが政権崩壊へのスピードを加速した」とか「Facebookによって民衆の怒りがさらに燃え上がった」などの書き方じゃないでしょうか。キャッチーなタイトルで、はやりの言葉を持ち上げるのもいいですが、ちょっとポイントがズレているような気がします。Facebookに詳しい方は僕と同じように違和感を感じられたのではないかと思います。


チュニジアにしろエジプトにしろ、長年独裁を続けてきた政府に対する怒りはあったはずです。しかし、一人ひとりあるいは周囲の少数の人間だけでは政権を崩壊させるほどのエネルギーにはならなかった。そこへ、FacebookやTwitterのようなITツールが登場し(すでにイラク戦争の時に情報をやり取りするツールとしてTwitterは使われていたようですが)、広い範囲で結託することが可能となったという事だと思います。

個人的には、北アフリカなどで起こっているデモは、一種のお祭りのようにも見えます。一人ひとりがもつ不満が集まることで、さらに大きくなる。お祭りでも、自分自身は盛り上がっていなくても、周りが盛り上がっていれば一緒になって盛り上がりますよね。さらにそれが相手を刺激してどんどん盛り上がる。同じことがデモでも起きているのではないでしょうか。僕自身はデモには参加したことがないので、想像の範囲での意見であることをご容赦ください。


Facebookそのものには、政権を崩壊させる力はありません。たとえ、Facebook上で政権崩壊の訴えが増えても、実際の政権には何ら影響はないと思います。影響があるのは、市民が行動に出た時です。こう書くと、「Facebookが市民をデモに駆り立てた」とも言えます。Facebookも大事ですが、やっぱり市民です。市民が動くことによって国が動いたのです。


Facebookについてはまた別の話題で書こうと思います。

0 コメント:

コメントを投稿