2011/03/29

コミュニケーターとメッセンジャー

僕は今コミュニケーターという役割について勉強し、実践しています。同時に、将来はコミュニケーターやコーディネーターとしての立場で活動していきたいと考えています。

しかし、先日「コミュニケーターとはなにか?」と改めて考えさせられる出来事がありました。
あるディスカッションの中で「コミュニケーターとメッセンジャーは違う」というコメントが出てきたのがきっかけです。「メッセンジャー」と聞くと、今までは「メッセンジャーバッグ」しか出てこなかったのですが、コミュニケーターと並べてみると、その働きの違いが明らかに分かります。

メッセンジャーは手紙を届ける人であり、その内容に関しては干渉しない人です。現実世界のメッセンジャー(郵便屋さん)は、もちろん手紙の中身を見てはいけませんが、インターネットや社交の場でのメッセンジャーは、情報の中身を見ることができます。そして、「いいね!」と思ったら他に人に教えてあげるのです。よくマーケティングの用語で「アーリーアダプター」という購買層がありますが、それとはちょっと違うようです。メッセンジャーは単なる情報の媒介者であり、アーリーアダプターになると本人にはその気はなくても、周りからみるとその人が発する情報には価値があるように見えると思います。

アーリーアダプターの場合は、少しコミュニケーターの役割も含まれているかもしれませんが、その行為(=伝えるという行動)に自分の意志・思慮が入っているかどうか、論理的思考や情報の真意を汲みとっていこうとする姿勢があるかどうか、さらには教えられた人に分かるように伝えることが出来ているか、などの点でこの2つの役割は違う気がします。今例に上げたことが出来ているのがコミュニケーターでしょう。

僕も、将来コミュニケーターとして活動していきたいと考えていながらも、やっていることはメッセンジャーやアーリーアダプターに近いことではないかと思っています。コミュニケーターであるならば、伝える情報のどこがいいと思うのか、あるいはどこを批判しているのかなど、自分の立場を明確にすることが必要だと学びました。

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